説明
マスメディア(新聞、テレビ・ラジオ・インターネット上のニュース)で言われる「不祥事」は、政治家、公務員、芸能人、スポーツ選手、もしくは企業・団体、学校などが起こした、人々の信頼・イメージを損なわせるような出来事、醜聞を指す。「スキャンダル(Scandal)」とも呼ばれる。例として、悪事などの犯罪行為や不正行為(何処かしらに金銭が関わるものが主流)、重大事故、手抜き作業によって発生した商品の欠陥(およびそれにより発生した事故)などが挙げられる。
芸能人やスポーツ選手などの巷で伝聞される興味本位の噂話は、本来「ゴシップ(gossip)」と呼ばれるものだが、こちらも「スキャンダル」と一まとめにされることが多い。
一般の人による犯罪・事故・不正行為などは、通例、「不祥事」とは言われない。
このように、「不祥事」という言葉は、大きな社会責務を負わなければならない(社会的な影響力がある程度以上に存在する)対象に対して使われるものであり、その中でもモラルの欠損など社会的に問題がある事由によって事件・事故に繋がった場合に用いられるものである。
不祥事の発覚
不祥事が発覚し、公に認知されるに至る原因は様々である。例えば、以下のようなものがある。
企業や団体が、不正行為を隠蔽しようとしている場合などに、その構成員が外部に通報することで発覚する、すなわち内部告発によるもの。
刑事事件の容疑者として検挙された結果、報道の対象となる。
自ら不正行為を暴露してしまう。(この場合、本人は不正行為について何とも思っていないことが多い)
不祥事後の対処
企業・団体が重大な不祥事を起こした場合、その責任者が責任を取って辞職することが多く、また、証拠品押収などの目的で警察による家宅捜索が行われることもある。CMなどの宣伝活動やイベントなども一定の期間自粛される。日本の場合、不祥事を起こした企業のCMが流れるはずであった時間帯は公共広告機構のCMなどに差し替えられる。そのような企業や団体は、イメージチェンジや今後の方針などを人々に対して示し、信頼を回復することが生き残りのための課題となる。
芸能人やスポーツ選手などが不祥事を起こした場合、その人は一定期間、活動の自粛を余儀なくされる。また、テレビやラジオの番組の顔となる司会者が不祥事を起こした場合や、番組収録中に重大事故が起きた場合などは、番組そのものが打ち切られる場合もある。なお、テレビ番組において、芸能人の不祥事が起きた後、未放送分の収録で既にその芸能人が出演してしまっている番組では、その収録分が放送される際、事件前の収録である旨を伝えるテロップが表示される。
どちらの場合も、一度失った信頼は中々取り戻せず、回復には相当の努力と時間を要し、今後の活動への大きな足枷となる。
しかし、不祥事の発覚後は失墜した信頼を回復しなければならないにも関わらず、不祥事に対する反省が見られない行動をしたり、また別の不祥事が発覚してしまったりなど、不祥事が新たな不祥事を生む例が後を絶たない。これは、一度失墜してしまった信頼が回復するどころか、さらなる失墜を招いてしまう事になる。このような状態に陥ると信頼の回復は極めて難しくなり、信頼を回復しようにも回復できず深刻なダメージを受けて自滅へと追い込まれる例も多い。これは、不祥事後の対処を誤ったり甘く見た当然の結果と言えよう。
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